災害最初の7日、籠城するための備蓄

ペーパー気象予報士のハルです。

台風、地震、豪雨災害など、従来の常識で判断してはいけないような大きな災害が起こるのがもはや「普通」となってきました。そんなときに一市民として何ができるかというと、実は「自分のことは自分でできるようにしておく」ということが結構重要です。

もちろん避難所でリーダーシップを取ったり、行政と掛け合ったり、専門知識を活かして情報発信をしたりということもできれば素晴らしいと思うのですが、ほとんどの市民にとってそれは難しいことです。むしろ「人の手を煩わせずに済む」ということが実は最大の社会貢献だったりします。そういう観点から「誰にでもできる備え」をまとめてみたいと思います。

ちなみに私の家でこの全てを備蓄しているわけではなくて、これからの導入を検討しているものも混じっています。


衣食住の「食」

7日分の食料と水

人間は食べないと死にます。水(できれば塩分も)はもっと重要です。災害の初期にすぐコンビニの棚から食べ物が消える、いわゆる「パニック買い」はこの「食べないと死ぬ」という恐怖を反映しています。

であれば「しばらくは食べるものがある」という状態を作っておくのです。それだけで心理的な余裕が全然違います。店頭にある品物は本当に必要な人に残してあげるのです。

何日分か?という問題に対してはいろいろな意見があると思いますが、目安として「7日分」がいいと思います。西日本豪雨災害では広島県呉市への陸路がことごとく寸断されて呉市が陸の孤島と化してしまったという報道を見ましたが、その物流がある程度回復するのにやはり1週間近くかかったようです。その7日間を乗り切る食料を備蓄しましょう。

例えばこのようなものです。このセットならご飯もの・パン・水が7日分セットになっています。

ただしこのセットだと水が恐らく足りませんので、1人1日2リットルぐらいは余分に買っておくとよいと思います。これは近所の量販店で購入してもいいのではないかと思いますが、もし長期保存のものを導入したい場合は「5年保存水」などというものを検討されればよいと思います。

これらの食べ物は消費期限が近づいてきたら普通に消費していけますので、年に1回程度確認していってはどうでしょう。私の家では上記の備蓄セットに加えて好みの缶詰やカップ麺なども備蓄していますので、毎年防災の日に少し消費することにしています。

紙コップ・紙皿・ラップ・割り箸

これは洗い物を出さないためですね。紙皿にラップを張って使い、ラップはその都度捨てます。紙皿は何回か繰り返して使えるでしょう。

カセットコンロ

冬にガスと電気が止まると寒いです。せめて食事の時に暖が取れるように、カセットコンロでお湯が沸かせるようになっているといいと思います。ただ私の家にはまだこれはありません。

衣食住の「住」

風呂に水を溜める

日頃から風呂の残り湯を捨てずに取っておくとよいと思います。断水時にトイレを流すのに役立ちます。もちろん欲を言えば風呂に余分に水を足しておけばなおよいですが、そうするとほとんど毎日無駄に水を捨てることになるので、それはそれでもったいないような。

ただ、地震は別として事前に分かる大雨や台風に関しては、危険な日の前日ぐらいには風呂をいっぱいにしておくとよいでしょうね。

身体拭きシート

断水するとお風呂に入れません。これも1週間もしないうちに自衛隊の入浴支援が始まるとは思いますが、わざわざ風呂に入りに行く、しかも待ち時間が長い、などのことを考えると、風呂に入れない日が出てくることは覚悟しないといけません。

そのような場合でも身体拭きシートがあればかなり違います。トイレ用にためた水を使わなくて済みますし、そこそこスッキリします。

ドライシャンプー

水を使わなくても頭を洗える「ドライシャンプー」というものがあるのですが、これは私は使ったことがないのでよく分かりません。流石に水を使った方がいいのではないかと思うのですが、どうなんでしょうね。

生理用品

家族に女性が居る場合は必需品ですね。避難所でも早い段階から必需品としてリストアップされます。

灯り・懐中電灯

例えばこのようなものですね。これは据え置き型ランタンとしても使えますし、分割して懐中電灯として持ち歩くこともできます。電池式です。停電してしまうと心細いですし、気持ちが沈むといいことがありませんから、明るく過ごすためにも物理的な灯りは重要です。

情報をこまめに得るために

ラジオ

スマホのradikoなどでもいいと思います。

twitterやfacebook

自治体の公式情報とは別に、普通の人が流してくれる情報は貴重です。どこそこの道が途切れているとか、どこそこで無料で水を配布しているなどの情報が流れてきます。ただしデマ(悪意がないものも含む)が多少混じってしまうのは仕方ないところです。自分が情報を流す際にはなるべくデマに加担しないように気をつけましょう。

スマホの予備電源(電池式)と電池

電池でスマホを充電できる充電器がいろいろあります。非常時はスマホ経由の情報がかなり重要なので、スマホが充電切れにならないように必ず準備しておきましょう。

まとめ

大きな災害で自宅に篭もって生活しなければならないという状況を想定して、最低限必要と思われる備蓄物を挙げました。

  • 7日分の食料と水
  • 紙コップ・紙皿・ラップ・割り箸
  • カセットコンロ
  • 身体拭きシート
  • ドライシャンプー
  • 生理用品
  • ラジオ
  • 灯り・懐中電灯
  • スマホの予備電源(電池式)
  • 電池

私も全てを持っているわけではないのですが、このぐらいあれば災害初期に他人の手を煩わせることはないだろうと想定しています。

繰り返しますが、災害において「人を助ける」ことはとても素晴らしいことですが、それができるためにはまず「自分が万全な状態である」ということが必要です。自分の衣食住がままならないのに人を助けることはできません。ですからまず「電気・ガス・水道・交通が止まった状態で7日間籠城できるか」とシミュレーションしてみましょう。これをクリアできるだけで、きっと前向きに復旧に向かって歩いていけると思います。

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