勉強したことを忘れないために

ペーパー気象予報士のハルです。このブログを始めてから半年ぐらい経ちました(そんなに頻繁に更新していませんが)。半年もあればコツコツ勉強した内容がかなりたまっている頃ですね。

ところが人間とは恐ろしいもので、一生懸命勉強したはずの内容でもどんどん忘れてしまうわけです。私も気象予報士の勉強をしているときに次から次へと忘れそうになりました。

この記事では、私がどのようにして忘却と闘ったかということについて述べてみたいと思います。



まずは「理解」がお勧め

まず忘れない云々の前提として、頭の中に一度入れる(インプットする)という段階が必要です。

極度に無意味なもの(例えばランダムな文字列10個)を覚えるのは至難の業ですが、幸いに気象予報士の勉強や、もちろんその他のほとんどの勉強は「意味のあるものを覚える」ことが多いと思います。

そのような場合は闇雲に丸暗記しようとせず、できる限り「背景を理解した上で結論を覚える」ということに努めるのがよいと思います。例えば「乾燥断熱減率より湿潤断熱減率は小さい」という事実がありますが、これを文字情報として丸暗記するのではなくて、

  • 乾燥断熱減率とは何か
  • 湿潤断熱減率とは何か
  • 飽和空気塊が上昇するにつれて水蒸気が水滴になるため、凝結熱が放出される。
  • だから、飽和空気塊は乾燥空気塊に比べると温度が下がりにくい。

というような一連の定義や現象を1つずつ理解していくということです。そうすれば、どっちがどうだっけ?と思ったときにも自分で考えて思い出しやすくなりますし、そもそもほとんどの勉強は結論を覚えることよりもプロセスを理解することで新しい価値を生み出すものなので、これが一番よい勉強方法だろうと思います。

丸暗記は割り切って行う

ほぼ単純に丸暗記するしかないものもあります。例えば雲の名前とかですかね。気象予報士に限らなければ、英単語のうち「dog」とか「cat」のように成り立ちを考えてもあまりよく分からないものも丸暗記の対象でしょうね。

そういったものは、あまり深く意味を考えずに割り切って覚えるしかないですね。覚え方としては「忘れる前に反復する」ということが必要だと思います。「何度も書く」というのは時間がかかる割には反復回数が稼げないので、あまりお勧めではありません。一度ぐらいは書いた方がいいかもしれませんが、二度目以降は書くよりも「見る」または「口に出して読む」「動きをつけて読む」あたりがいいと思います。

例えば「巻雲」という雲の名前を覚えるときに、単に「けんうん」と口に出すだけではなく、ちょっと首を上に向け、指を広げて空中に筋を描きながら(つまり巻雲の形をジェスチャーで示しながら)「けんうん」と口に出した方が、巻雲がどういうものであるか頭に入りやすいです。

あるいは語呂合わせも有効ですね。中学か高校の頃に「水兵リーベ僕の船」という元素周期表の語呂合わせを習ったような気がしますが、あのようなものです。「気象予報士受験者応援団」さんには語呂合わせの特集ページがあります。

どっちにしても反復が必要

理解するにせよ丸暗記するにせよ、放置しておけば忘れるばかりですので、反復が必要となります。

大学時代を思い出してみると、1つの講義が週に1回しかないので「今日の教室に入ったら先週の内容はすっかり忘れている」ということが多かったように思います。それに比べて高校時代は(特に数学などは)同じ授業が週に何回もあるので、あまり忘れることなく授業を受けることができたような気がします。

要するに、人間の頭は1週間も経つとかなりのことを忘れてしまうようにできている、ということですね。エビングハウスの忘却曲線とかを持ち出すまでもなく、上記のように経験上も明らかです。

ですが、何度も反復したことは覚えてしまっていて、そんなに毎日練習しなくてもいつでも使える知識になっていたりします。例えば九九は、小学生のとき初めて勉強したときは毎日暗唱させられたような気がするのですが、今では練習しなくても必要な時に必要な計算ができます。例えば「しちしにじゅうはち(7×4=28)」などという計算をすることは年に1回あるかないかだと思いますが、7×4が必要なときにはさらっと思い出すことができます。

こういう経験から分かることは、学習内容を覚えて定着させるためには「最初の内にある程度反復しておけば、あとは反復の頻度を下げても大丈夫だろう」ということです。まあ気象予報士試験とか大学入試の場合は、合格後は多少忘れてしまってもよいと考えると、「最低限、1年から数年の間覚えておけるような反復」をすればよいと言えます。

それはどのようなペースがいいのか?というと、諸説あるみたいなのですが、一例としてはこんな感じです。

  • 1日後
  • 1週間後
  • 3週間後
  • 2ヶ月後

このぐらい反復すれば、あとは忘れにくいのだとか。私は正確にこの通りのペースで反復したわけではなく、勉強ノートを時々見返しながら「忘れてるな」と感じたところはゆっくり読み直すなどしていました。

勉強法の本もお勧め

今回の記事では、私が気象予報士試験の勉強をするにあたって心がけていた「忘却と闘う方法」について少し書いてみました。ちょっと具体的でない部分も多い記事になってしまいましたが、要は「意味を大切にする」「反復には適したペースがある」といったあたりが重要かと思います。

もう少し詳しく、短期記憶と長期記憶の違いなどについて知りたい方には「勉強法の科学」(市川伸一著)などをお勧めします。

考えてみると、学校でこのような学習方法を教わった記憶はなくて、ただ「復習しろ」とか「やればできる」というかけ声だけを浴びせられていたような気がします。「何をすることが効果的な復習なのか」というのはこうして自分で学ばないといけなかった、ということですね。

さらに言えば、粗悪なインプットを何度反復しても意味がないだろうから、インプットの質を上げる必要もありますね。これはまた機会があれば別の記事で書きたいと思います。

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