「それは本当の○○ではない」という言い回し

最近全然気象の話を書いていませんが気象予報士のハルでございます。

最近、勉強法を調べたりすることが多いのですが、そこでわりとよく見かけたのが

「それは本当の○○ではない」

という言い回しなんですよね。よく思い出してみると勉強に限らないとは思うのですが、特に勉強の分野ではこういうのが多いような印象です。

  • それは本当の復習ではない。ただやり直してるだけ。
  • それは本当の理解ではない。ただ覚えてるだけ。
  • それは本当の意味で考えていることにはならない。ただ頭を使ってるだけ。

などなど。これが勉強の分野の大きな問題点だと思うんですよね。


本当の○○をズレのない方法で伝えるべき

このように「本当の○○」と言ってしまう人は、予めその「本当の○○」が何であるか、相手に間違いなく伝わる方法で伝えるべきだと思います。特に勉強は「先生」役の人が圧倒的に上の立場になっている場合が多いので、指示・観察・フィードバックをこまめにすべきだろうになと思います。

例えば「復習」を例に取ります。

「それは本当の復習ではない。ただやり直してるだけだ」

という叱責をするなら、「じゃあ本当の復習って何だよ」ということを速やかに説明しないといけません。

  • 今日の授業で解いた問題をもう一度解くのか
  • 問題集の同じ単元の問題を探して解くのか
  • 分からなかったときに解答を見るのか
  • 解答を見た場合と見なかった場合でやることを変えるべきか
  • なぜそのような行動をするべきなのか

などなどです。

よく見聞きするのが(特に数学の勉強にこの傾向が強いと思いますが)「解答を見ると分かった気になってしまったが、本当は分かっていなかったため、試験本番では問題が解けなかった」という悔恨のコメントです。これなんかも「本当に分かる」ためにはどのような行動をすべきか、本人も考えるべきですが、先生役の人からも指示があるべきでしょう。

「ホームラン打て」にならないように気をつける

ついでに重要なのが、指示をしているつもりが結果を求めているだけにならないように、ということですね。以前この記事で指摘したと思います。

勉強において「頑張れ」という声かけには実は意味が無いんじゃないかと思うようになりました。意味が無いというよりも害悪かもしれない、とも思います。

例えば野球を観に行ったときに「コバヤシィ!ホームラン打てよ!」みたいに選手に檄を飛ばすオヤジがいますよね。あれと勉強における「頑張れ」は同じじゃないかと思うわけです。どちらも「プロセスではなくて結果を求めている」という点で。

例えば「復習」で言えば

キミのやってることは本当の復習ではない。本当の復習とは、今やってる分野の問題だけでなく、どんな分野の問題が出ても解けるようにすることなんだ。

みたいな叱責がありますよね。これなんて「ホームラン打て」の最たるものですね。生徒側が知りたいのは「どうやったら、どんな分野の問題でも解けるようになるのか?」なのに、先生側が「どんな分野の問題でも解けるようになれ」と言ってしまう。これは勉強方法の指示ではなくて結果を求めているだけですね。

こういう物言いに加えて、ちまたには様々な勉強法が溢れていますから、たまたま自分にあった勉強法を実践した人だけが成績向上し、そうでない人は成績が上がらず・・・ということが繰り返されているのが一般的な学習シーンではないかなと最近思います。

皆さんは中学や高校のときに「同じ問題集を何周も解きなさい」と指示されたことはありませんか?私はあります。2周ぐらいしかできませんでしたが、友人の中には5周ぐらいしている人もいました。でも5周やってる割に成績はそんなに良くなかったですよ。これは恐らく「やり方」を間違ってる例だと思うんですよね。先生はそういう事例を発見してすぐに直してあげないといけないと思います。

直すというのは、繰り返しになりますが、「何周も解く」という指示をもっと細かく伝えるということです。5周もやって成績が悪いのはなぜか?ということを、先生なら分析(または推測)して的確なアドバイスをしてあげないといけないでしょう。

私の想像ですが、同じ問題集を何周も解いて成績が上がらない人は、恐らく問題文と解き方が機械的に結合してしまっていて、問題文の意味を考える前に手が動いてしまうのではないかと思います。そんなことをしてしまうと、いざ試験本番になったとき、見たことのない問題が出たら(普通は出ます)、その問題と今まで練習してきた問題の共通点が何であるかが分からないので手も足も出ないでしょう。

もしこのように推測するなら、その生徒が「問題を読んで、その中から要点を抽象化して取り出すことができるようになるための方策」を伝えてあげねばなりません。まあ言うは易しで、私自身もどうアドバイスすればいいのか分かりかねますが。でも「先生」という職業ならばそこを実行するのが責務なのでは?と思います。

まとめ

独り言みたいな記事になってしまいました。言いたかったのは

「それは本当の意味での○○ではない」

などという物言いをするのであれば、「本当の意味での○○」がどのような心構え・行為なのかをもっと細かく、抽象的にも具体的にも示すべきではないでしょうかということです。

このような物言いは勉強・学習の世界で多く見られるような気がするので、「先生」役の人には奮起をお願いしたいですし、逆に「生徒」側の皆さんもまずは自覚を持って、「今自分がしている行為や持っている心構えは、本当の○○に合致しているだろうか?」と自問するぐらいがちょうどいいと思います。

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