ペーパー気象予報士のハルです。
ぼちぼち、勉強用の本についても紹介していきたいと思います。
たぶん「読むべき順」では記事にせず、気になった順や関連順に記事にしていきますのでご了承ください。ホラ、この記事のタイトルも「最後はコレ」です。
記念すべき1冊目はこの分野のバイブルと言ってもいい「一般気象学」です。ただし「ど文系」の人には向いていない可能性がありますし、これを読まなくても合格は可能という体験談も結構あります。
目次
気象予報士を目指して検索すると
気象予報士を目指すぞ!と決心して、グーグルで「気象予報士 勉強」と検索したとしましょう。トップ5に上がるサイトをまずご紹介します。
Career Garden「気象予報士の資格は独学で取れる?」
こちらです。いろいろな資格試験の情報をまとめたサイトですね。独学というのは、参考書や問題集を利用して学習するスタイルのことですが、ここで紹介されている3冊のうちの1冊が「一般気象学」であり、以下のように紹介されています。
気象学に関する基本的な事柄が網羅してあるバイブル的な参考書です。試験対策で知らない単語が出てきたとき、いまいち理解が難しいときに助けになるでしょう。また、資格取得後にも基本事項の確認や日々の勉強の際に役立つこと間違いなしです。
ユーキャンの気象予報士講座「よくある質問」
こちらです。これは資格取得のための通信講座ですから、必要な書籍については
試験合格を目指すために必要なものを一式セットでお届けいたします。
基本的には、それ以外に購入していただく必要はございません。
となっています。ある意味、この辺の手間を省くために通信講座にお金を払うのですから、当然と言えば当然ですね。
気象予報士試験-斉藤の勉強法「勉強開始~初受験まで」
こちらです。これは気象予報士試験に合格された個人の方ですね。私とちょっと似た感じの経歴ですね(汗)。違いとしては、私は天気そのものにはあまり興味がなかった・・・というあたりでしょうか。
さてこの斉藤さんは勉強の初期についてこのように述べられています。
私はまず『天気予報の技術』を買いました。
しかし数日読んでみて、私はすぐに飽きてしまいました笑
なぜかというと、本の中にたくさんの事柄を詰め込みすぎているため、それぞれの事柄の内容がとても薄くなっていることに気付いたからです。いわゆる、広く浅くな状態。初学者がこういう本を読んでも何も勉強にはなりません。しかも本が大きくて通勤の電車の中で読むのも大変です。
だから私は『天気予報の技術』はすぐにやめて『一般気象学』を買いました。
『一般気象学』はとても面白い本でした。内容的には学科の一般試験の範囲に絞られていて、基礎的で深いところから丁寧かつ初等的に記述されていました。
資格試験攻略のまとめ「気象予報士資格試験『勉強方法』のコツ・ポイント」
こちらです。ポイント(というよりも体験談)が1~5に分かれていますが、その中で何度か「一般気象学」が紹介されています。
試験に合格するだけなら、はっきり言って「一般気象学」ほどの数式の理解は必要ないです。
ただ「一般気象学」からの細かい知識問題もありますので、時間があれば読んでもいいでしょう
最終的には、「一般気象学」が理解できれば、あとは過去問を解いていけばいいです。
カガクのじかん「勉強の進め方~気象予報士シリーズ」
こちらです。上の斉藤さんと同様、気象予報士を取得された個人の方の記事ですね。
あちこちのサイトなどを参照しておりますと、結局は「一般気象学」という本を読み解かないといけないらしいということが分かりました。
さあ、「一般気象学」は要るのか要らないのか!
私が検索したのはだいぶ前のことなので、目に入った情報も違うのでしょうけど、やはり恐らく上記のように「要る」という情報と「要らない」という情報の両方があっただろうと思います。
そのときどう思ったか正確には覚えていないのですが、恐らくこんな風に思ったような気がします。
「せっかく勉強するなら、なるべくちゃんと理解するように努めよう」
おっと・・・ちょっと格好いいことを書いてしまいましたね(照
これは実は私の友人から言われたことがある言葉なんです。
大学1年生のとき、語学(ドイツ語)の授業にあまり興味の持てなかった私は、「単位が取れればそれでよし」といったような勉強をしていました。そんなときたまたまキャンパスで別の学部に通う友人に会いまして、こんな会話をしました。
友人「久しぶり~。最近どう?」
ハル「いや~ドイツ語が面白くなくて。まあ単位は取れるようにしてるけど」
友人「そうなん?俺はせっかく勉強するなら使えるようになろうと思って勉強してるよ」
ハル「(絶句)」
~~友人は「イッヒ」「ハオス」などと発音しながら去っていきました。
これには頭をカナヅチで殴られたような衝撃を受けました。そうだった、自分は勉強するために大学に来たんだった(ドイツ語の勉強をしたかったわけじゃないけど)ということを思い出しました。持つべきものは素晴らしい友人ですね。
そんなわけで、自分は今まで理系っぽい道を歩いてきたわけだし、その知識を活かしてさらに気象の勉強もするんだから、せっかくなら「ちゃんと勉強する」ということにチャレンジしてみようと思いました。
それで「一般気象学」を購入して、勉強を始めました。
どんな本なのか?
ちょっとここまでが長くなってしまいましたね。どんな本なのか、ちょっとだけ中身を見てみましょう。
最初の方はこんな感じで、地球全体の大気が今のようになってきた歴史です。歴史といっても、何十億年というレベルの長さですが・・・。写真がピンボケですみません。
出典:一般気象学第2版 p.18-19
途中から物理っぽい内容に入ります。これは高校の時に物理の授業で習ったことがあるなぁとか思いながら読みました。
出典:一般気象学第2版 p.50-51
最後の方は地球規模のいろんな気象現象です。エルニーニョ!新聞などではよく見る言葉ですが、それをこうして本で学ぶと、なんだか偉くなったような気がしました。
出典:一般気象学第2版 p.288
本の中身はもう少しゆっくりご紹介した方がいいと思うのですが、とりあえずこの記事で言いたかったことはこんなことです。
- 「一般気象学
」という本がある。
- これは一部では「気象学のバイブル」のように言われている。
- 気象予報士試験に合格することだけを目標にするなら、読まなくてもよさそう。
- しかしせっかくなので勉強してみると人生が豊かになるかもしれない。
でも「ど文系」の人には少しハードルが高いかもな、とは思います。どっちかというと理系の人向けですね。ぜひ一度、書店で手に取ってみてください。